寒冷地の賃貸物件特有の設備
賃貸物件に備え付けの設備は地域によって特徴が細かく違います。北海道を始めとした寒冷地ならではの代表的な設備の一つが不凍栓です。水抜き栓とも言われることのあるこの設備は、文字通り排水管内に溜まっている水を抜くことを目的としています。
水抜き作業の必要性と考えられるトラブル
地域によって若干の違いはありますが、寒冷地の賃貸物件は大半の所が冬場の就寝前に水抜きをすることを住人の共同ルールにしています。冬場の平均気温が低い北海道では夜間に氷点下になりやすく、気温の低さで水道管が凍結することも珍しくありません。水抜き作業を行わないと内部に溜まっている水が凍結して水道管の破裂に繋がることもあります。破裂による水漏れに気が付かないまま翌日仕事に行って、帰宅をしたら自室や階下が水浸しになっていたという事例も多いのが実情です。こうしたトラブルを防ぐために賃貸契約で水抜き作業を条件に含めている所もあります。暖かい地域から北海道に転居する場合、水抜きの経験がなくうっかり忘れてしまいがちなので注意が必要です。
作業の流れと物件選びのコツ
水抜き自体はそれほど難しい作業ではありません。多くの物件が元栓を閉めて蛇口を開けて中の水を出し切るという流れで統一されています。築年数が経過している古い物件は元栓の開閉にマイナスドライバーが必要な場合も少なくありません。毎日の作業の手間を少しでも省きたいという人はできるだけ築年数が浅い物件を選ぶのがコツです。築年数が浅い物件であれば壁に設置してあるパネルの操作で簡単にできることもあります。
釧路は日本でも有数の濃霧多発地域であり、湿気が多いことで知られています。そのため、釧路の賃貸物件は用途を問わず、その多くで湿気対策が施されています。
